私、40歳を過ぎています。でもFSHの値は正常だから、AMHも大丈夫でしょ?


FSHの値が大丈夫だからといって、
AMHの値も大丈夫というわけではない

AMHは、何度もお話しているように前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されています。その頃から、これまでFSHに依存していなかった卵胞がFSHに依存して成長するようになります。FSHは下垂体から分泌されるホルモンです。例えば卵巣機能に問題がない場合には、FSHを100個出すと卵胞が十分に育っていたとしましょう。しかし、卵巣機能が低下してくるとFSHを200個、300個と出して、やっと卵胞が育つようになります。これは、年齢が高くなり、閉経が間近になると顕著に現れるようになります。当然、卵巣に残っている卵胞数が少ないのでAMHの値は低くなります。つまり、年齢を重ねて閉経が近づくにつれて、FSHの値は上がり、AMHの値が下がるのが一般的です。

しかし、年齢を重ねても卵巣機能に問題がなければFSHの値は正常です。年齢とFSH、AMHは、意外と相関しないもので、年齢が高くてもFSHは正常でAMHは低い、年齢が若くてもFSHは高くてAMHも低い、という方もいます。どの年代にも、ゼロやゼロに近い人がいるのです。それは、FSHは卵巣機能の状況を知るもの、AMHは前胞状卵胞の数を予測するものだからです。

卵巣予備能をFSHの値から知ることもできますが、FSHの場合、卵巣機能が本当に低くなってから、その値が上昇してくる傾向にあるため、FSHの値が高くなったときにはかなり卵巣機能が低下してしまっていることもあります。ところがAMHの値は、何周期も何年も前から少なくなっていくだろうことが予測できるので、妊娠を目指すためには大切な検査になるのです。

またAMHの値は排卵後が最も低く、月経3日目ぐらい、排卵直前、と月経周期内で変動することもわかっています。検査時期としては、月経3日目頃がいいでしょう。そして、今周期と来周期のAMHの値にも違いがあるでしょう。特にピルの服用や排卵誘発剤の使用などによりAMHの値は著しく変動することも覚えておきましょう。



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